野良でのヒールワークのあれこれ

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野良の相方ヒラとヒーラーをしていて妙にヒールが薄い気がしてGCDヒールをしたり、そもそもダメージ量が多いところでどうやってヒールを回していけばいいかわからなかったり、メディカラをやたら使ってきたりと色々あると思います。この記事ではヒールワークとやらの解説をします。

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そもそもヒールワークとは

ヒールワークという言葉は便利なのでヒールを回す手順を指す時に使われますが、実際何のためにヒールワークを組むかというと極力アビリティでヒールを回してGCDヒールを減らして攻撃回数を増やして火力を上げるために組みます。

ヒーラーは主にGCDを回してダメージを稼いでいきます。賢者以外はアビでも攻撃手段がありますが、戦闘全体で与えたダメージの中での割合は低いのでほぼ普通の魔法とdotでダメージを稼ぐことになります。戦闘時間に対して回せるGCDの数は決まっているので、ギミック処理のために事前に移動しておいたり滑り打ちで極力GCDを止めないように回して攻撃を減らさないようにするのが基本です。

そういった動き方だけでなくアビリティの使いどころを考えてGCDヒールを使う回数を減らしていくためにヒールワークを組んでいきます。死なないようにヒールをするだけなら軽減が一切ない下限4層くらいしか難しいものはないのでヒールワークは必要ありません。

ヒーラーというロールに属していますが回復のリソースをたくさん持ったdpsに過ぎないのでヒールをしながら火力を出せるようにヒールワークについて考えていきましょう。dpsがバフの効果時間中にアビを叩き込んでダメージを稼ぐようにヒラも攻撃をたくさんできるようにしてダメージを稼ぐのが理想です。

ヒール回し

ヒールといっても色々あります。それぞれいつ使うべきかが違うのでしっかり使い分けていきましょう。使い分けてGCDヒールを減らすのが目標なので溢れているからダメという訳ではなく、溢れさせた(無駄になった)のが原因で別のところでGCDヒールが必要になったらダメです。

逆に言えばアビだけでヒールが回っていればokなのでGCDヒールをしていないならhotが溢れようがバリアの発動時のヒールが無駄になっていようが構いません。オーバーヒールになったかどうかよりGCDヒールをして火力が落ちたかどうかです。

何を使うべきかは今すぐヒールすべきなのか余裕をもってヒールをできるのかが基準になります。

色々持ってて解説に便利なので学者のスキルを例にします。

すぐ回復

不撓不屈の策のようなシンプルなヒールです。深謀遠慮のような条件つきも含まれます。バリア類は別です。

「使ったらすぐ回復」なのでいつ使ってもいいですが、全体攻撃と全体攻撃の間が短めで2回目の全体攻撃を耐えられるだけのhpを用意しておかなければいけない時は優先的に使います。

急ぎでhpを戻したいところがあってそこで使えるものが無くてGCDヒールをするならそこで使えるようにタイミングを変えていきましょう。

じわじわ回復

「継続回復する」の文言があればこれです。通称hotです。

囁きだとペットだからどうこうは抜きにして3秒に1回のペースで回復力80のヒールをするので合計80×7=560のヒールができます。すぐ回復できるシンプルなスキルよりも合計の回復量は多いですが回復するのに時間がかかります。メリットとデメリットですね。

全体攻撃を受けた後、次の全体攻撃まで余裕があるところではこれを優先的に使います。すぐに戻してもじわじわ戻しても死なないなら同じことなので回復量が多いスキル1つで済ませて他でたくさん使って楽をしようという感じです。

相方ヒラがhotを使った時は無計画に「すぐ回復」系のスキルを使うとhotが無駄になるのでどれくらい回復するのかもなんとなくでいいので把握できるようにしましょう。このスキルはこれくらい戻る、とかさすがにこれだけ減ってたらhotだけじゃ足りないだろうというようなぼんやりした目測で構いません。どうせ余裕があるならhotが完走するまで待ってもいいです。

バリア

回復力200のヒールをして、さらにその回復量の1.15倍のダメージを吸収できるバリアを張る2つの効果を持ちます。攻撃を受ける前に張っておいても発動時のヒールが無駄になるので、「軽減を積んでバリアなしで耐える」or「すぐhpを戻す必要がある時に使う」の2択です。

すぐhpを戻す必要がある時に使うと発動時とバリアを足して回復力430と同じことになるので、最大限効果を発揮したい時は受けるダメージを減らすためではなくhp戻し+バリアとして扱いましょう。

もちろんバリアがなければ死ぬほど痛いなら受けるダメージを減らすために使いますが初期攻略くらいしかそういう場面はほぼないです。

ちなみに「回復量の115%分の」だと回復量基準ですが「回復力300相当のバリア」は回復力300固定なので数値が毎回同じです。

軽減

(logsは使ったことがあるものとします)

辺獄の嵐ギミック開始時の全体攻撃

戦闘ログのページを開いてEvents→Damage Takenにして軽減が乗っているかどうかの確認ができます。TLの秒数を確認して該当のタイミングのものを探してもいいですが、戦闘の後半とかだと探すのが大変なのでタブをTablesとDamage Takenにして調べたい敵の攻撃を選んで探しましょう。

Eventsにすると画像のような感じで表示されます。「ダメージを喰らった」というのがサーバーで処理されてるのがpreparesで実際に着弾しているのが07:08.970の方です。preparesが約1秒前なのでそれより後だと着弾前でもリプを入れようがバリアを張ろうがスルーされます。

画像だとpreparesの行でトルバと輪とリプと牽制が乗っているのが確認できるので0.9×0.9×0.9×0.95=0.6925555…でlogs上では31%軽減されていると表記されます。小数点以下は四捨五入されます。ダメージ表記は「フェネクスがSharif Noahに38096ダメージを与えた」という意味で「(U:55009)」は軽減を計算する前の素のダメージです。

preparesがついていない方には「M:16913,30.75%」とありますがこれは「30.75%軽減して16913ダメージが減った」という意味です。素のダメージを表示しているUの値から軽減量を示すMの値を引くと55009-16913=38096となりますね。

U → 軽減等が適用されていない元のダメージ

M → 軽減で減ったダメージ

O → 与える予定だったダメージがプレイヤーに死亡により超過した時の値。hp2000で5000喰らったら3000

A → バリアで処理されたダメージ。バリアでダメージを0にするとこれだけ載る。

今回例にした辺獄の嵐の全体攻撃は少しは装備が揃った状態で55009なので軽減がないと雨×2を受けながら闇の炎の散開or頭割りのやつを受けられるだけのヒールをするのがしんどいやつです。野良でもさすがにリプすら入らないのはあまりないですが、ミッショナリーとかヴェールとか牽制は抜けがちなので毎度同じヒールが出来るとも限りません。当たり前ですが元のダメージがでかい時は軽減でカットしてヒールしやすくします。

なのでヒラも割合で軽減するスキルがある場合はこういうところで使います。白のテンパランスや学の陣とか疾風怒濤など。

野良でのヒールワーク

野良では毎度同じ軽減が入る訳がないので何があれば耐えられて何割くらい減るかの見当がつけられるようにしましょう。ある程度どこで何を使うかは決めておくべきですが、リリーとかフローとかアダーガルとかは少しは融通が利くはずなので必要になるかどうかがわかるようにしましょう。「これだけ軽減入ってるならアサイラムだけで戻せそうだな」とかです。

例としてアサイラムを出しましたが、どれくらい減るかに加えていつまでに回復しておけばいいかも把握しましょう。タイムラインを覚えろと言われるのはこのためです。

2層の場合は最初のスウェッジデリージュの次はAAを除けば約50秒後のコヒーレンスまでダメージが来ないのでhotでゆっくり戻すことができます。ティンテッドフラッド(エラプ後の円範囲)とコヒーレンスが立て続けに来るところはコヒーレンスを受けられるだけのhpを用意する必要があるのですぐ戻さないといけません。

白のベルとか賢のパンハイマみたいなリキャが長いスキルはどこで使うか決めておいて他のアビを必要な時に必要なだけ使っていきましょう。

ヒールワークは完全に決めない

野良では毎回同じヒール回しをしていれば大丈夫ということは有り得ないので何を使うか完全に決めておいてそれ以上は使わないよりもその時点で使えるものを無駄なく使っていって足りなければGCDヒールをするような考え方で回した方がいいです。

ヒールワークはしっかり決めてリソースが枯渇しないようにしていくためのものという印象がありますが、毎回違う人とやることになる野良では何が必要か判断して使っていくのが重要なのでヒールワークは完全に固めずに融通が利く範囲で対応していくようにしましょう。

野良の白がゴリラでヒールが薄い!というのはもしかしたらアサイラムで戻せたものを自分から勝手に追加でいらないヒールをしていたり、hotを入れてくれているから自分は入れなくても足りると判断しただけなのかもしれませんね。hpsだけでは判断できないというのはそういうことです。

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